品質管理の仕事って、大変ですよね。。。
製造業の品質を25年ほどやってますが、ストレスがたまることばかり。
なんど辞めたいと思ったことか・・。
なんとか続けてこれたのは、ある頃から仕事のやり方を変えたこと。
いまの僕があるのも、その仕事のやり方・考え方を実践してきたからだと思ってます。
コツと言っても特別なことは何もありません。
ごく普通のことを改めて意識するだけなんです。
この記事では、ストレスがたまる品質の仕事を続ける”コツ”をお伝えします。
これを心掛ければ、ストレスを大きく減らせるはずです。
そのコツは、5つ。
- 仕事を見極める
- 知識を身につける
- 必要とされる
- 余計なことは言わない
- 上位20〜30%の位置にいる
それぞれどんなコツか紹介していきます。
- 製造業で品質の仕事をしている人
- これから工場の品質管理をしようと思ってる人
- 品質の仕事に転職しようとしてる人
仕事を見極める

品質の仕事とひとことで言っても、いろんな内容があります。
まず、大きくQA(品質保証)とQC(品質管理)に分かれます。
製品がお客様で安心・安全に使ってもらえるための仕事をします
製造の中で製品の品質を高める・安定させるための仕事をします
少し大きな会社だと、部署が違ってきます。
会社組織の参考図でみると、こんな感じです。

仕事内容をこまかく見ると
- クレーム処理・報告
- 顧客の監査対応
- 工場で発生した異常の処置
- 計測器の管理
- 製品の解析・信頼性の評価
- 文書の管理
- クレーム調査・対策
- 顧客の監査対応
- 工場で発生した異常の調査・対策
- 文書の管理
- 作業標準書の作成
- 現場の5S改善
- 現場での製品検査
ストレスの度合いは、それぞれ違ってきます。
1番ストレスがかかるのは、お客さんの相手をする仕事。
クレームの対応や顧客監査で社外の人とコミュニケーションをとるのは大変です。
大変な理由は4つ。
- 自分でコントロールできない
- どうしてもお客さん優位になる
- 時間に余裕がない
- お客さんと自分の会社の板挟みにあう
自分で制御できなくて、心に余裕がなくなる仕事はしんどいです。
まずは、自分に合いそうな仕事を意識する、見つけることが先決。
これが「仕事の見極め」です^^
自分のまわりにある仕事の中身をじっくり観察します
QAとQCの違いをもう少し詳しく知りたい方は、こちらの記事で解説してます。

知識を身につける

自分に合った仕事を優先的に勝ち取るために必要なものは、知識です。
スキルを身につけるには、経験・実践が必要で少し難しい。
でも、知識は勉強でカバーできます。いわば努力しだい。
その分野が他の人より詳しければ、自然と仕事はまわってきます。
それぞれの仕事にどんな知識が必要かというと
いっぱいありますが、1つ1つ理解していけば大丈夫です。
理由は、迷ったとき、悩んだときに判断の基準となる核ができるからです。
ストレスの原因の1つに「何をすればいいか分からず、1人で悩んでしまう」があります。
自分の中に判断できるモノサシがあれば、それだけでストレスは軽減します。
正しい知識を身につけることは、勇者の盾を手に入れるようなものです。
自分に合った盾を探して、装備しましょう。
必要とされる人になる

答えは、ストレスが大きくなく、会社にとって必要な知識です。
この人がいないと、ちょっと困る・・、そんな知識を持った人を目指します。
知識を身につける上で大切な要素を4つで表すと
ストレス | 必要性 | 仕事量 | 知識量 | |
クレーム | ○ | ○ | ○ | △ |
顧客監査 | △ | ○ | △ | ○ |
異常の処置 | △ | ○ | ○ | × |
文書の管理 | × | × | × | × |
現場の改善 | × | △ | △ | × |
製品の検査 | △ | × | × | × |
◯:大きい/強い/多い △:ほどほど ×:小さい/少ない
総合的に1番おすすめなのは、顧客監査にたずさわる仕事です。
覚えることは多いですが、会社から必要とされ、ストレスはほどほどです。
ISO9001・IATF16949・VDA6.3の理解
おすすめの理由は他にもあります。
- 転職・異動に有利
- 幅広い知識が身に付く
- 発言力が上がる
転職・異動に有利
ISO・IATF・VDAは、いずれも国際規格。
自分の会社以外でも、この考え方、知識は世界共通です。
職種が変わっても考え方は、そのまま使えます。
いまは製品・商品に高い品質が求められてます。
求人募集でもISO経験者優遇の文字はよく見ます。
いざ、会社をやめるときにも、自分の価値を高めることができます。
幅広い知識が身に付く
ISO・IATF・VDAと簡単に書いてますが、その中身は多岐にわたります。
- 組織の体制
- 製品の開発・設計
- 人材の育成
- 文書の管理
- 改善活動
いろんな知識を持ってることは、どの部署でも仕事ができます。
例えば、いまいる部署を異動したくなっても、他から引っ張りダコです。
異動先は、いくらでも見つかります^^
発言力が上がる
根拠のある発言には、重みがあります。
国際的な規格に基づいた考え方は、十分な根拠になります。
ISO・IATF・VDAをまじめに勉強してる人なんて、そうはいません。
理解してない人は、反論する術(すべ)がありませんので、自然と優位な立場になってます。
自分の考えに頼るだけじゃなく、国際規格に基づいて判断することで、間違うことも少なくなります。
余計なことは言わない

ここからはブレーキの話です^^;
これまで知識を身につけて、発言して、アクセル全開できましたが、少し落ち着きます。
悲しいことですが、多くの日本企業では、できる人に仕事がまわってきます。
そして、その成果(報酬)は高くありません。
そんな経験はありませんか?
「言ったからには、やってよ!」
そんな風潮がある会社は要注意です。
言うべきことと、言わないことを考えないといけません。
悲しいことですが、現実です。。
知識が深まると、そうじゃない!、こうすればもっとよくなる!そんなことをよく思うようになります。
それでも発言する前に、それを言った後の世界を少し考えてから言いましょう。
ブーメランのように帰ってくる未来が見えたら、発言は控えます^^;
上位20〜30%の位置にいる

発言を控えるようなことを前述しましたが、組織の中で上位にいることも大切です。
いまは早期退職という名のリストラが行われます。
会社から必要とされない人には、きつい時期です。
年齢を重ねるほどハードルは上がります。
一定の評価を狙うためにも、上位20〜30%の位置を意識します。
これより上を目指すと、「すごく仕事ができる人」になって、かえって大変なことが多いので、ちょっとセーブです^^
- 会社に必要とされる知識を持っている
- 発言を少し控えてる
2つのバランスを上手にとることが大切!
まとめ:5つのコツを身につけよう
- 会社の仕事を見極める
- 自分にあった仕事の知識を身につける
- 会社に必要とされる人になる
- 余計なことは言わない
- 上位20〜30%の位置を意識する
品質管理に関する知識について、このブログで広く書いてますので、勉強の参考になれば嬉しいです
知識を身につけて、ストレスフリーな仕事をしましょう^^
それでも今の仕事、会社にストレスを感じる方は、転職も1つの選択肢になります。品質の転職方法は、こちらの記事で詳しく解説してますので参考にしてみてください。
僕にわかることであれば、お答えしたいと思います。
最後までお付き合い、ありがとうございました。m(_ _)m