先日、「THE TEAM 5つの法則」という本を読みました。
この本は、チームを正しく運用することで、何十倍もの効果をあげることができる!
その具体的な方法を教えてくれる興味深い本です。
この本の中で、冒頭に書かれてるフレーズが、僕の中でちょっと引っかかりました。
答えを分かりやすく書くと、こうです。
- グループ=何となく集まった、目的のない人の集団
- チーム=同じ目的を持った人が集まった集団
この本はチームについて書かれてますが、多くの人は会社で、グループに属してるんじゃないでしょうか・・・。僕もそうですし(^^;
何も目的がないとは言いませんが、漠然とした会社の目標に集められて、グループがある。やる仕事は決まってるけど、明確な目的のために集められたチームとは呼べない気がします。
映画好きのせいかも知れませんが、チームって聞くと、ある特別なプロジェクトのために集められた精鋭って感じがします。
- 東京オリンピックを成功させるために集められた集団!
- 新国立競技場を期限内に完成させるために集まった集団!
みたいな^^
今の日本の会社組織とは、少し違いませんか。外資系の先端企業だと違うかも知れませんが、少なくとも僕が知ってる日本の会社はグループだと思ってます。
チームを良くする方法ではなく、グループを良くする方法が必要なんじゃないか。そんなことを、この記事では紹介したいと思います。
- 10人位のグループを任されてる管理職の人
- 中間管理職と呼ぼれてる層の人
10人位って書いたのは、僕の経験則に基づいてるからです(^^;
グループの成果があがらない理由って、なに?
はっきりと答えられる人って少ないんじゃないかと思います。
- 昔からその分野の仕事をしてた人(ベテラン)
- 他のグループから移動してきた人(中堅)
- 何も知らない新入社員(新人)
- ベテラン:30%
- 中堅 :60%
- 新人 :10%
多くは、会社の都合でグループを移動してる人です。
そのたび、仕事の内容が変わるので、勤務年数は長くなるものの、1つの仕事の経験年数は多くないです。
そんな人が半数以上もいれば、そりゃ成果なんて出ませんよね(^^;; だいたい、ベテランの人の負荷が高くなって、グループを支えてる感じになってます。
グループの成果をあげるには、中堅と呼ばれる人の働きが大切です。
グループの成果をあげる方法
結論は、上で紹介した通り、中堅と呼ばれる人に頑張ってもらう!です。頑張ってもらうための手順は、3つです。
- 目的をはっきりと伝える
- 仕事のあらすじを教える
- 表舞台にたたせる
それぞれ説明します。
目的をはっきりと伝える
「何のために、その仕事をするのか?」を意識させることが大切です。
多くの人は、言われたことをこなす仕事に慣れてしまってます。自分で考えることが少ないので、+αの成果をだすことができません。
仕事を与える側の工夫も必要です。
頼まれる人からすると、最後のが1番分かりやすいんじゃないでしょうか。
頼む人は、3倍のことを言わないといけないので大変です。少し面倒なので、ついつい省略してしまいます。分かってくれてるだろう・・っと都合よく思ってしまってます。
そして、【仕事の結果を説明してもらう】ことも大切です。「教えて」です。
人に教えるのは大変です。自分が分かってないと、教えることってできません。勉強でも、自分が分からない問題は、教えることなんてできませんよね^^
仕事も一緒です。
自分で作った資料を説明できない人って意外と多いです。それは、自分が作ったものを、分かってないことになります。
「教える」を意識すると、難易度レベルがグッとあがります。最初に、そこを意識させましょう^^
仕事の伝え方を詳しくすることで、背景や目的を知ってもらうことができます。仕事を受ける人は、何をすれば良いのか?のイメージができます。
最後に、仕事の成果を教えてもらいましょう。
仕事のあらすじを教える
中堅の人は、その分野の経験が浅いので、目的を伝えても、どうすればいいか分かりません。レベルアップするまでは、ゴールまでの道筋を作ってあげる必要があります。
イメージ的には、本の目次です。
タイトル | 仕事のテーマ |
---|---|
はじめに | 仕事をする背景や目的 |
1章 | 具体的な内容1 |
2章 | 具体的な内容2 |
: | : |
おわりに | まとめ(結果や結論) |
僕の場合、パワーポイントのファイルの外枠を作って、中身を作ってもらうようなやり方をしてました^^
最初は、仕事のやり方を、本の目次のように、あらすじを作って渡しましょう
表舞台にたたせる
担当した仕事には、一定の責任を持ってもらうことが大事だと思っています。
「教える」と同じ効果がありますが、自分の責任だと思うと、取り組み方が違ってきます。
- 大きな会議の場で発表してもらう
- お客様との交渉をしてもらう、 などです。
このような場所は、かなり緊張します。でも適度なプレッシャーは、良い準備を生みます。人前で話をするには、かなりの準備をしないといけません。
- 話す内容を考えて、
- 話す順番を考えて、
- 話すことを覚える、
- 質問されたときの回答を考える。
1つの仕事でも、やることが一気に増えます。
準備しないと、みんなに笑われてしまいます。そんな場所で、恥はかきたくないですよね^^
仕事の成果を発表する場所を与えて、責任を感じてもらいましょう。
まとめ
- 目的をはっきりと伝える
なぜ、その仕事をするのか?を具体的に、詳しく伝えることが大切です。1つの仕事が終わったら、結果を教えてもらいましょう。
- 仕事のあらすじを教える
本の目次を作るように、あらすじを書いて、各パートの中身を作ってもらいます
- 表舞台にたたせる
自分の仕事に対して、責任を持ってもらうことが重要です。恥をかかないためには、どうすれば良いのか?
仕事に取り組む姿勢が大きく変わってきます。
効率よく仕事ができて、成果があがれば、早く帰ることができます。自分の時間を有意義に使うための参考になれば嬉しいです^^
読んだ頂き、ありがとうございましたm(_ _)m