PDCAってよく聞くけど、いまいちよく分からないんだよなぁ
いまさらPDCAの意味って聞きずらいよねぇ
今では一般的に広く浸透しているPDCAですが、具体的になに?って聞かれると意外と困ります。
言葉にするのが難しいと言うか・・。
一般的なPDCAはこんな感じですが、具体的に何をすればいいのかちょっとピンときませんよね^^;
- P(計画)があって
- D(行動)して
- C(チェック)して
- A(アクション)する
いまは本屋さんに行ってもPDCA関係の本は沢山ありますが、そこまでするのもなぁって人も多いと思います。
みんな知ってるPDCAですが、現場で実践しようとすると結構難しいです。
何となくの雰囲気は分かっていても、本来の意味をしっかり理解している人は少ないかも知れません。
この記事では、そんな人に向けて、PDCAの具体的な実践方法を解説します。
- PDCAをやって、少し違和感を感じてる人
- 具体的に何をすれば良いか分からない人
- PDCAを始めて聞いた人
PDCAって具体的に何のこと?
PDCAサイクルは、まず計画を立てるところからスタートします。
でも、そもそもなぜ計画を立てるのか?、そこをはっきりさせる必要があります。
例えば、「ラスベガスに旅行に行く!」という目的ができて、スケジュール(計画)を立て始めます。
- ラスベガスに行くためには
-
- 出発日を決める
- 旅行会社に行ってプランを見る
- 自分にあった旅行プランを申し込む
- 旅行の準備をする(お金、パスポート、旅行ケース、服、…)
- まだまだ準備はいっぱいあります
会社の仕事も一緒で、まずは目的をはっきりさせところからスタートします。目的がはっきりしない状態で、PDCAを無理に使ってもうまく行きません(^^;
目的って何?
目的は、目標と言い換えることもできます。個人の場合だと、目標ややりたいことの方が分かりやすいと思います。
会社の場合だと、会社の方向性や業務目標にあたります。この部分は、経営陣が決めて上から降りてきます。
- 今年は売上げ◯◯円を達成する!
- 今年中に新しい商品を開発して、販売する!
- お客様からのクレームを0にする!
みたいなものです。
どんな仕事でも、必ず何かの目的・目標がありますので、まずはそれをはっきりさせます。
目的・目標の指標を決める
次に指標を決めます。指標は、目的をどの程度達成できてるかを見るモノサシです。
例をあげると
目的・目標 | 指標 | 指標の単位 |
---|---|---|
売上の達成 | 売上高 | 円(¥) |
商品販売力の強化 | その商品の売上高 | 円(¥) |
クレーム件数ゼロ | クレーム件数 | 件数 |
指標は、数字で表すことができる単位を持つ必要があります。数字じゃないと、目標までの達成状況が分からないからです。
数値があると、今の進捗は60%みたいに簡単にイメージができます。
PDCAは、目的や目標を達成するために、やるべきことを分かりやすくする手法です。あくまでも手法なので、使い方を間違うと成果はでません。
目的をはっきりさせ、目的・目標の指標を決めます。
ただPDCAにこだわり過ぎるのも良くありません。PDCAをまわすことが目的になってしまうと、本当の目的・目標を見失ってしまいます。
P:計画を立てる
目的と指標を決めたら、計画を立てます。(Pの段階)
計画を立てることが1番大切です。時間をかけて計画を作ります。計画を立てるとき、スタートとゴールはだいたい決まっています。
会社だと1年で決算があるので、ゴールの日付は年度末(3月)が多いかも知れません。仮に1月スタートの3月ゴールの計画を考えてみます。
商品の開発・販売に関する売上の計画
1月の時点で商品は完成してませんので売上は0円です。会社は、12月までに10M¥(1,000万円)の売上を目標にしてます。
P(計画)では、2月~11月の数値を入れます。その月々の目標売上高です。
どうやって、その月の売上高を決めるの?
月の売上目標を決めるためには、D(行動)をはっきりさせる必要があります。
- いつ開発が終わるのか?
- いつ販売スタートできるのか?
- 最初の販売数量は、どの程度作れるのか?
- 1,000万円売上げるためには、何個販売する必要があるのか?
適当に数値を入れても、実現性がなくて、計画倒れになってしまいます。出来る限り詳細にやる事を洗い出して、計画表に入れていきます。
具体的な例でやるべき事を入れて表を作ると、こんな感じです。
計画を作るポイントは、ゴールから逆算して、組み立てる点です。売上1,000万円を達成するには、商品を100k個(10万個)販売しないといけません。
いきなり10万個は売れないので、4ヶ月かけて徐々に販売数量を伸ばします。そのためには、9月頭に販売を開始する必要があって、5月末には開発が終了しないといけません。
やる事が決まれば、その内容に沿って、2月~11月までの売上高目標は設定できます。(上の表でいうと赤字の箇所です)
P(計画)とD(行動)は、一緒に考えると効果的です。
D:行動する
計画通りに「行動する」だけですが、これも一筋縄では行きません。計画を作ったときの「やること」はだいたいの大枠です。
実際には、もっと細かなステップがあったりします。
それも全部計画に入れれば良いんじゃない?
確かにその通りです。しかし、会社では計画の進捗を見る人は経営陣です。
こまかなステップを全て把握する必要はなく、うまく行ってるのか? ダメなのか? そこが知りたいポイントです。
実際に行動する人には、やる事をこまかなステップにした行動表が必要です。ToDoリストやタスクチェックシートと呼ばれることもあります。
商品の開発を例にした行動計画表
本当はもっと細かくいろいろあると思いますが、イメージはこんな感じです。
PDCAの図だと、「P→D」ですが、実践すると「P↔D」になります。
行動と計画が1つになった行動計画表を作ることが大切です。表ができれば、後は【D:計画通りに行動する】だけです。
C:チェックする
チェックにも2つの側面があります。
- 目的・目標で決めた指標のチェック
- 行動計画表で決めた作業ステップのチェック
【C:チェック】では、①②が予定通り進んでいるかの進捗を確認します。具体的には計画表に実績を入れていく感じです。
1つ1つの作業ステップが計画に対して、遅れてるのか、進んでるのかを見ていきます。
大切なことは、遅れている作業は、理由を分析することです。遅れている理由は、いろいろ考えられます。
- もともとの計画に無理があった
- 作業のステップが抜けていた
- 作業する人手が足りなかった
経営陣や上司は、「遅れている」という言葉が好きではありません。このため、担当の人は空気を読んで、計画表では問題ないようにして、実務で挽回しようとします。
これだと、次のA(アクション)に繋がらずに、PDCAが機能しない原因になります。
【C:チェック】は、計画通りにいってることを確認するのではなく、計画を調整・修正するためにあります。最初から完璧な計画表なんて、できるはずがありません。
上司に計画の見直しを嫌う人がいるかも知れませんが、そんな時はPDCAを理解していないなぁと思いましょう。
気持ちが少しラクになります^^
A:アクション
【C:チェック】で指標と作業ステップの実績を見て、計画の修正や微調整を行います。この修正と調整が、【A:アクション】です。
【A:アクション】は、会社の目標である12月に売上1,000万円を目指して遅れている所、問題ある箇所を修正する作業です。
最終的に達成できないかも知れませんが、この時点でゴールは変更しません。
ゴールが変更できるのは、トップ(会社だと社長や経営陣)なので、ここは頑張り所です。
最初から計画表には修正の欄を作っておくと便利です。
この修正を計画に反映することで「A→P」につながります。
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どんな雰囲気か知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。
まとめ:PDCAは目標を達成する手法
PDCAの具体的な流れ
- PDCA(1巡目)
-
- P↔D:こまかな作業ステップを見て計画を立てる。
- P→D:計画表をもとに、行動する。
- D→C:その行動をチェックする。
- C→A:チェックした実績を修正・調整する。
- A→P:計画を修正・調整する。
- PDCA(2巡目以降)
-
- P→D:修正された計画表をもとに行動する。
- D→C:その行動をチェックする。
- C→A:チェックした実績を修正・調整する。
【PDCA】は目的を達成するための手法。考え方を理解できれば、自分が使いやすいようにアレンジしてもOKです。自分なりの【PDCA】を活用して行きましょう!
本記事は以上となります。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。<(_ _)>